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第14話 マウスピースで歯ぎしりによる障害の予防を

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歯ぎしりは歯やあごに負担を与え、歯が割れたり、顎関節症を引き起こしたりすることも…
歯ぎしりからくる頭痛
マウスピースは歯医者さんで
歯ぎしり用マウスピース

 家族や友人に歯ぎしりを指摘されたことはありませんか? 歯ぎしりは軽いものでもそのまま放っておくと危険です。歯やあごに負担を与え、歯が割れたり、顎関節症を引き起こしたりします。また、肩こりや頭痛の原因となる場合もあります。それを改善してくれるのがマウスピースです。

 歯ぎしりでは、歯やあごにとても大きな力が加わります。ギシギシと歯が擦れ、歯が削れたり、割れたりします。治療済の歯の被せものが壊れたり、詰め物が脱落したりします。また、あごへの負担が大きいため、顎関節症が発症することもあります。さらに、歯やあごに強い力が加わるこ、お口の周囲の筋肉が緊張し、頭痛や肩こり、目の奥の痛みを引き起こしたりもします。

 歯ぎしりが起こる最も大きな原因とされているのは、ストレス。環境の変化で不慣れなことが続いたり、日々の疲れなどが溜まったりすると、そのストレスを解消しようとして歯ぎしりを起こすといわれています。歯並びやかみ合わせが原因になっていることもあります。かみ合わせ自体は、成長や老化、治療、歯周病などによって、変化するものですが、それが原因で歯ぎしりが強くなっていくことには注意が必要です。

 歯ぎしりから起こる様々な障害を防ぐために、マウスピースが用いられます。睡眠時に装着すると、睡眠中の歯ぎしりによる歯やあごへの負担が軽減されます。また、日中、仕事などに集中しているときに、無意識に歯を食いしばる「クレンチング」といわれる状況を起こしてしまう方にもおすすめです。

 マウスピースが、歯ぎしりによる身体への負荷を軽減させるとともに、筋肉の緊張を和らげてくれます。肩こりや頭痛、腰痛、目の疲れなどを予防し、顎関節症のリスクが減るといわれています。さらには、緊張がほぐれて頬の筋肉が柔らかくなるため、小顔効果もあるとか!

 マウスピースは、歯医者さんで自分の歯型に合ったものつくってもらうのがいいでしょう。市販の品もありますが、歯の大きさや傾き方など自分の歯の細かな特徴に合わせることが難しく、歯ぎしりからの障害を予防する効果はそれほど期待できません。

 歯医者さんでのマウスピースの製作は基本的に健康保険が保険が適用されます。調整をするタイプのマウスピースで自己負担額は5,000円程度です。

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