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第13話 むし歯の治療は早めにすれば痛くない

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むし歯が初期の段階でエナメル質だけの治療ならば痛みはほとんど発生しません…

 むし歯で歯を削って詰め物をした経験がある方、むし歯の治療というと歯を削るときのキーンという「嫌な音」、そして「痛い」というイメージがあるのではないでしょうか。音は我慢できたとしても、痛いのは誰でも嫌なものです。
 

 では、歯を削るとなぜ痛いのでしょう。それは削ることで歯の神経を刺激してしまうからです。
 

 歯は、表面からエナメル質、象牙質、歯髄(神経)という順番で出来ています。このうちエナメル質には神経の様なものは通っていません。一方、象牙質には歯の神経とも言われる歯髄とつながる管が通っています。また、歯髄はほとんど神経そのものといっていいでしょう。

 

 したがって、むし歯が初期の段階でエナメル質だけの治療ならば痛みはほとんど発生しません。しかし、むし歯が象牙質の近くまで、あるいは象牙質まで、さらには歯髄まで達していて、治療でそこを削ったりすると神経が刺激され痛みが発生します。

 

 むし歯の治療で神経のある歯を削ったときに痛みが発生したなら、むし歯がある程度進行していたということです。


 初期の段階のむし歯はしみたり痛んだりしにくく、自分では気がつかないことが多いので、歯科医院で定期的に検診を受け、発見されたら早めに適切な治療を受ければむし歯治療で痛い思いをすることは少ないのです。

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