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第12話 歯を抜いたままにしていませんか?

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 顎の関節への負担が増して様々な障害を起こしやすく…
抜歯後

 むし歯や歯周病で歯を抜いてしまった所をそのままにしていませんか。前歯の場合は見た目に影響するので抜いたままで放置している人は少ないでしょうが、奥歯はあまり見えないからといってそのままにしてしまう人がいるようです。しかし、歯を抜いたところをそのまま放置するのは良いことではありません。


 歯科医師が専門的な観点からそのままで大丈夫と判断した場合や親知らずの場合は例外として、

抜いたところを放置すると、かみ合っていた歯や隣の歯の移動、かみ合わせの不具合などが起き、顎の関節への負担が増して様々な障害を起こしやすくなります。抜いた歯が、その隣の歯やかみ合っていた歯を抑え、かみ合わせ全体を安定させる役割も果たしていたからです(ただし、元々そこに歯がなかった人は何もしなくても大丈夫な場合があります)。
 

 一般的には、歯を抜いたら、その後その箇所を何らかの形で補う為の処置が行われます。ブリッジ、入れ歯、インプラント、まれには移植など、様々な方法の中から、その後の治療方針について十分に歯科医師と話し合いましょう。
 

 もしこれを読んでいるあなたが歯を抜いて、その後そのまま歯科医院に通院しなくなっていたとしたら、是非もう一度、勇気を出して歯科医院を受診してください。

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