AIZUWAKAMATSU
KOYAMA　DENTAL CLINIC
COLUMN

　最近、ある高野豆腐のメーカーが、あえてかみ応えを増した高野豆腐を発売しました。高野豆腐といえば柔らかくスポンジのような感触の食材ですが、この高野豆腐を実際に食べてみると、一般的な高野豆腐に比べて確かにかみ応えがあります。

　食品メーカーがこのように「噛む」ということに注目し、商品開発をしてくれることは大変嬉しいことです。かみ応えのある食品は、意識しなくても自然にかむ回数が増えます。よくかむとダイエットの効果もあるということで、スタイルを気にする一部の女性たちの間では「よくかむダイエット」なるものが流行っているとか。そこで聞くのが「一口３０回かむ」なのですが、実際にやってみると、柔らかい食材を３０回かもうとすると、口の中から何もなくなってしまうような感じがしてかみ続けられません。現代人が一般的な食事で１口にかむ平均は１０回～２０回です。したがって、よくかむ為には少し工夫をするといいでしょう。料理にかみ応えのある食材を取り入れ、食材を切る際もやや大きめに切るようにします。そうすることでかむ回数は自然に増えます。
 

　よくかむことには、肥満予防だけでなく歯の病気を防いだり、全身の体力向上などの効果もあるので、ぜひ今晩の料理の食材に「かみ応え」を意識して選んでみましょう。（平成29年10月　新聞寄稿原稿より）

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