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第6話 仕上げ磨きを嫌がるのはおかあさんが原因?

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 毎日繰り広げられる親子の“格闘技”。ムシ歯にならないようにと、しっかり磨こうとすればするほど、子どもは駄々をこねて嫌がったり
子供の歯磨き
子供の歯磨き

 お子さん、歯みがきを嫌がっていませんか? 磨き残しのないように、おかあさんがブラッシングしようとしても、なかなか言うことを聞いてくれなかったりしていませんか?。「歯みがき嫌い」の原因は、実はおかあさんにあったのかもしれません。

 

 お子さんの健康を守ることはとても大切なテーマです。食事、お風呂、手洗いに歯みがき……。いつかは自分でちゃんとできるようになってほしいからこそ、お子さんのためにおかあさんは日々奮闘します。しかし、「ちゃんとやってあげなきゃ」と思って頑張れば頑張るほど、うまくいかずに戸惑う事は少なからずあると思います。 

 

 特に歯みがきは、毎日繰り広げられる親子の“格闘技”。ムシ歯にならないようにと、しっかり磨こうとすればするほど、子どもは駄々をこねて嫌がったりします。そんな時、真剣に闘うおかあさんはつい怖い顔になってしまいがち。お子さんはますます歯みがきに拒否反応を示すようになってしまいます。

 「本当はもっと楽しく、一緒に歯みがきを楽しんでもらいたい」。そう思っているおかあさんも多いのではないでしょうか。お子さんが自分で歯みがきをできるようになっても、磨き残しはたくさんあるはず。だから、おかあさんが「仕上げ磨き」をしてあげることで、ムシ歯を予防するだけでなく、一人でしっかり磨けるように導いてあげたいものです。

 

 そんなおかあさん方の悩みと本音に着目して、あるハミガキメーカーが“実験”をしました。2歳から5歳のお子さんとそのおかあさん、4組の親子は、みんな歯みがきがうまくいかずに日々闘っています。その姿を撮影した映像を見たおかあさん、自分たちの笑顔が消えていることに反省しきり。そこで、お子さんたちにおかあさんの歯を磨いてもらったのです。

 

 いつもとは逆の立場でおかあさんの歯をブラシングして、おこさんたちはうれしそう。おかあさんも自然な笑顔になり、磨かれる側の立場を感じていました。おかあさんたちが気付いたのは、笑顔の大切さと、歯みがきが親子の大切なコミュニケーションのひと時であるということ。あるおかあさんは「いい時間にできるのにしていなかったことが、もったいなかった」と感想を語りました。にっこりと笑顔で歯を磨く、それだけで歯みがきは楽しくなります。毎日の歯みがきで親子が向き合い、一緒に磨いたり、お子さんの成長をほめたりしてあげる。そうすることで歯みがきが習慣化され、お子さんが小学校高学年になる頃には仕上げ磨きから卒業できるようになるはずです。

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